線路下の通学路、光って安全 山形・桜田小学区、車への注意点滅灯設置
山形市は同市桜田小の通学路で道幅が狭い、桜田西5丁目と吉原南を結ぶJR奥羽本線下通路に、児童が事故なく歩けるよう車への注意点滅灯を設置し、7日に現地で交通安全指導会を開いた。児童が手をかざすと光って車に存在を知らせ、減速や停止を呼びかける。市によると導入は県内初。 線路下通路は市道で幅2.5メートル。児童約30人が通学路として利用しており、朝夕は車が迂回(うかい)路として使い自転車も多く通る。市道路維持課によると児童の事故は確認されていないが、通学路安全点検では今年も危険箇所に位置づけられた。 注意点滅灯は1日、線路下通路の両端に1基ずつ設置した。一方のセンサー部分に手をかざすと、両方の点滅灯が黄色に光る。ライトはソーラー式で高さ約3メートル。事業費は約260万円。 この日は児童10人と須藤克郎校長、市の関係者、地域住民らが参加した。児童は使用方法を学び、数回に分けて点滅させた。6年石井美羽さん(11)と5年渡辺綸葉(いとは)さん(11)は「とても危ない道なので1年生は怖いと思う。ドライバーに仕組みを早く理解してもらい、安全に通れるようになるといい」と話した。