「翔んで埼玉」級の衝撃作が他にも!「Netflix」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」で配信中の“笑える&スカッとする”映画3作
怒濤の新年度が一段落し、やっと一息つけるゴールデンウィーク! 仕事や人間関係、子育ての疲れから解放してくれるような、パワフルでスカッとする映画を観る、なんていう過ごし方はいかがでしょうか。子育て世代の映画ライター・浅見祥子さんに、おすすめ3作品をセレクトいただきました。 【画像9枚】ゴールデンウィークにおすすめの映画3作品の場面画像を見る!いずれもNetflix」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」で観られます! 3作品どれも、 ・「Netflix」(ネトフリ) ・Amazonの「Prime Video」(アマプラ) ・「U-NEXT」 の会員なら無料で観られるものばかり。「登録しているのに、最近忙しくて観てなかった!」という方もいるのでは? 楽しく笑ってストレス発散できる、最高の映画体験ができますよ。
1:“OLあるある”דヤンキー漫画”の融合!?『地獄の花園』
“OLあるあるな日常”と“過激な女ヤンキーもの”がなぜかナチュラルに融合したハイレベルにオリジナルな痛快作・『地獄の花園』! ドラマ『ブラッシュアップライフ』も絶好調だったバカリズムが遡って2021年に脚本を手掛けた作品で、監督は同じくバカリズム脚本のドラマ『ケンシロウによろしく』(→これまた傑作!)でもタッグを組んだ関和亮。 主人公の田中直子は、ごく平凡なOL。「ん~いいお天気」みたいな感じでバス通勤、こぎれいなオフィスで働き、ランチを何にするかに頭を悩ませる。そんなOLたちの女子らしいオチのない会話を楽しむ日々をぺらっと裏返すと、そこにはOLでもある女ヤンキーがしのぎを削ってトップを取ろうと血まみれの権力闘争を繰り広げる裏社会が。そこに北条蘭が、中途採用で直子の会社にやってきます。 映画の前半を引っ張るのは、北条蘭を演じる広瀬アリスです。幼い頃からケンカの強いことがアイデンティティ。グーのパンチを片手でバシッと受け止め、「っていうか、私がヤラれるわけないじゃん。誰だと思ってんの?」と鋭い眼差しでクールに言い切る。それが蘭。彼女が、「狂犬」「悪魔」「大怪獣」とそれぞれに大袈裟な異名を持つケンカ上等!なOLたちと、血で血を洗う大乱闘をド派手に繰り広げます。 そんな蘭の暴れっぷりを、直子役の永野芽郁が目をまん丸に見開いて驚きを持って見つめ、心の声がナレーションとなって流れます。直子は兄弟の影響で少年漫画好きでもあって、「これってヤンキー漫画の王道パターンじゃんっ」などとツッコミを入れたりして、映画にパロディ要素を加えます。バカリズムお得意のゆる~いOLあるあるネタがそこここに挿入され、演出はまさに緩急自在の様相です。 やがて物語は直子の会社の枠を超え、あんなヤンキーOL、こんなヤンキーOLが登場。ラスボス的伝説の女まで顔を出しますが、実は……という展開に向けて猛スパート。OL経験があってもなくても、ヤンキー漫画が苦手でも実はマニアでも、ぎゃははは!と笑えること請け合いです。 『地獄の花園』 脚本:バカリズム/監督:関和亮 出演:永野芽郁、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈、大島美幸、勝村政信、松尾諭、丸山智己、遠藤憲一、小池栄子 ほか 「Netflix」「Prime Video」「U-NEXT」他で配信中 (c)2021「地獄の花園」製作委員会