「老後2000万円」では足りないというのは本当ですか。 老後資金はどのように準備したらよいですか。
物価が上がると、必要なお金はいくらになる?
ここ数年、日本では物価が大きく上がっています。このまま物価高が続くと、必要となる老後資金も増えるのではないかと、心配になっている方もいるかもしれません。 例えば、2024年5月の物価を見てみましょう。2020年の物価を100とした場合、2024年5月の物価は108.1となっており、約4年の間に、8.1%も物価が上がったことになります。2020年に毎月20万円で生活していた人は、同じ生活を送るために、今は約1万6000円も多くかかります。つまり、物価が上がれば、必要になる老後資金も上昇します。 この物価上昇リスク(インフレリスク)に対応するためには、資産運用が有効です。お金をタンス預金として現金で持っていたり、普通預金の口座にお金を預けたままにしておいたりすると、物価上昇に追い付けません。 物価上昇と同じか、それ以上にお金を殖やしていくために、資産運用を行いましょう。リスクが比較的少ない投資信託などでよいので、老後資金をためながら殖やしていくことが大切です。
まとめ
自分たちの老後にはいくらお金が必要か、事前に計算して把握しておくと、お金に対する漠然とした不安を解消することができます。今回紹介した内容を参考にしながら、「老後資金を計算し、資産運用で物価高に対応する」というポイントをぜひ実践していきましょう。 出典 総務省統計局 2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)7月分(2024年8月23日公表) 執筆者:下中英恵 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
ファイナンシャルフィールド編集部