プーチン氏、トランプ氏と対話も ウクライナ巡り、双方が前向き
【モスクワ、ワシントン共同】ロシアのプーチン大統領は7日、米大統領選で勝利したトランプ次期大統領がロシアとの関係を修復し、ウクライナ危機の終結に寄与する意向を示していることは「少なくとも注目に値する」と語り、トランプ氏と対話の用意があると表明した。ロシア南部ソチで開催された国内外の有識者が集まる討論フォーラム「ワルダイ会議」で述べた。 トランプ氏も7日、米NBCテレビのインタビューで、プーチン氏との対話を見込んでいると述べた。大統領選で勝利後は話していないとも語った。ウクライナ支援に消極的なトランプ氏が次期大統領に決まり、冷戦後最悪とされる米ロ関係の改善に、双方が前向きな姿勢を見せた形だ。 プーチン氏はトランプ氏の勝利に祝意を示し「自分からトランプ氏に電話することは恥だと思わない」と発言。連絡を取りたい相手を拒否することもないと指摘した。 プーチン氏は「ウクライナの中立性なしに友好的な関係を想像するのは困難」と主張し、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟断念を改めて要求した。