河村はチーム最多得点をあげた(C)Getty Images

　柔道の不可解判定問題が話題を集める中、パリ五輪のバスケットボール男子でも＂疑惑の判定＂があった。 【画像】ドラマ相次ぐパリ五輪の「悲喜こもごも」を厳選フォトでチェック！ 　日本は現地時間7月30日（日本時間31日）に1次リーグ第2戦のフランス戦（ピエール・モロワ競技場）に延長戦の末に90―94と敗れた。 　注目されているのは、延長戦に突入するきっかけとなったプレーだ。 　 　フランスはNBAで"怪物"と称されるビクター・ウェンバンヤマ（スパーズ）などがメンバーに入る強豪チーム。開催国ということもあり熱気高まる完全アウェーの状況の中でも日本チームは善戦。残り16秒で4点リードを奪い、勝利は目前だった。 　しかし残り10秒となる中、フランスのマシュー・ストラゼルに執念の3ポイントシュートを決められ、その際に守備に入った河村勇輝に対し、ファウルが判定されて、バスケットカウントを奪われることに。フリースローを決められ同点で延長戦に突入、タイムアウトを取って運命のラストワンプレーに臨んだが、結果として敗れた。 　ただ問題のプレーにおいては直後に河村も審判に対してアピールを行うなど疑問が残った。報道写真やVTRなどでも相手選手に触れていないように見え、海外サイトでも特集が組まれるなど、波紋が拡がっている。 　日本チームにとっても東京五輪銀メダルチームのフランス相手に大金星も目前だったとあって、何とも悔しい結果に。 　一方、試合後はチーム最多の29得点をマーク、エースの八村塁を退場で欠いた後もコートを縦横無尽に走りまくり、存在感を示した日本のエース、河村の発言にも注目が高まっている。 　最後には勝負を左右するファウルを取られたが試合後は『NHK』のインタビューに気丈に応え、「勝つことが何より自分たちの目標だったし、僕の目標でもあった」としながら、「個人のプレーで最後にチームを勝たせられなかったのはまだまだ成長しないといけないと思いました」「ポイントガードの僕のコントロールミスで負けてしまった試合だと思います」と一身に責任を背負いこんだのだ。 　この河村の発言はSNS上でも拡散。「泣ける！」「ほぼ40分起用されてあんなに活躍してチームを引っ張った23歳が負けたのは自分のコントロール力の低さと言えるなんて…」「河村がいなかったらこんな良い試合になってない」「信じられないほどの活躍」「これぞ、スポーツマンシップ！」と潔い発言に称賛の声が集まっている。 　日本代表はベスト8進出をかけて、8月2日に1次リーグ最終戦となるブラジル戦に臨む。 ［文／構成：ココカラネクスト編集部］