箸メーカー「ヤマチク」が熊本県庁訪問 世界大会での受賞報告
熊本県南関町の竹のはしメーカー「ヤマチク」が、「にっぽんの宝物 世界大会2024」特別賞を受賞したことを受け、山崎彰悟社長が11月14日、熊本県庁を訪れ木村敬熊本県知事に受賞を報告した。(熊本経済新聞) 【写真】当日の様子 「にっぽんの宝物 世界大会」は2009(平成21)年から、「品質」と「人物」の2つの評価で、日本の宝物にふさわしい商品を選出している。地方に存在するさまざまな商品の可能性を引き出すことが目的。今年8月21・22日の2日間、シンガポールで開催された同大会では、2019~2023年度の全国大会で優秀な成績を残した18組19社が4部門に分かれて、グランプリの座を争った。 1963(昭和38)年の創業以来、「竹」の素材を生かす製品づくりに取り組んできた同社。企業などから請け負うOEM製品が中心だったが、2019年、「竹のおはしに、おかえり」をコンセプトに、箸の原点回帰を目指して作ったブランド「okaeri」を発表した。今回の大会では同ブランドが「地域独自体験&工芸・雑貨部門」で特別賞を受賞した。 木村知事は「循環型、共生型の社会に取り組む熊本県にとっても、竹の利活用は重要な課題。今回の受賞はものづくりに関わる人にとっても励みになる」と話した。 山崎社長は「竹を切る人・加工する人をどう守っていくかと地域資源をどう生かすかを考えて取り組んできたブランド。今回の受賞で竹の箸が見直され、海外でも認知してもらえれば。これからも竹を通して持続可能な社会づくりに貢献していきたい」と意気込む。
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