消防士労組、米大統領選でいずれの候補も支持せず ハリス陣営に打撃か
[ワシントン 3日 ロイター] - 国際消防士協会(IAFF)は3日、11月に迫る米大統領選で、民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領いずれも支持しないと発表した。 IAFFは消防士や救急緊急要員約30万人を代表する労働組合。 ハリス陣営は、ウィスコンシン、ペンシルベニア、ミシガンといった重要な激戦州で労働者層票を取り込むため、労組にアピールしていただけにIAFFの決定は打撃となりそうだ。 IAFFは2020年の前回大統領選で民主党候補だったバイデン大統領を早い段階から支持していた。 ハリス陣営はコメントの求めに応じていない。 共和党候補トランプ前大統領の陣営は「ハリス氏の空振りの選挙運動にさらに壊滅的な打撃」になると主張した。 米国最大規模の労組である全米トラック運転手組合(通称チームスターズ)も9月、今年の大統領選でいずれの候補者も支持しないと発表した。 ただ、チームスターズの地方支部はハリス氏支持を表明している。 全米自動車労働組合(UAW)や労働総同盟産別会議(AFL─CIO)など複数の主要労組はハリス氏支持を打ち出している。