<私の恩人>宮川大輔、松本さんに認めてもらいたかった
「人志松本のすべらない話」(フジテレビ系)では“擬音マジシャン”の異名をとり、「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)では“お祭り男”として知られる宮川大輔さん(41)。お笑いのみならず、映画「オー!ファーザー」(24日公開)にも出演するなど、俳優としての顔も見せていますが、幅広い活動の原点を築いてくれたのは、松本人志さんだといいます。 宮川大輔という存在を知ってもらったのは、テレビに出してもらったから。その原点を作ってくれたのは、松本人志さんなんですね。ベタと言うたらアレですけど、でも、やっぱり、松本さんなんですよね。僕は吉本に入ってすぐに、ユニット「吉本印天然素材」のメンバーに選んでもらいました。ダンスをしたりであるとか、いわゆる芸人らしい動きをしないユニットやったんですが、おかげさまで「天然素材」が人気が出ると、このユニットの仕事が増えていくわけです。となると、ずっと同じメンバーで過ごしていくことになる。他の芸人から隔離された存在やったんです。そんな状況もあったし、アイドル的なことをやっているユニットでもあったし、正直、いろいろ風当たりも強かったんです。それはそれで当然やと思うんですけど。 そういった形で芸人生活を始めたんで、松本さんとも接点がないまま、年月が経っていったんです。ただ、風のウワサでは、松本さんも僕らのことをよくは思っていないみたいなことも聞いていました。だから、より一層、恐い存在やと思っていましたし、交わらないまま過ごしていたんです。そんな中、松本さんが毎年後輩を連れていってらっしゃる沖縄旅行に、僕も連れていってもらうことになったんです。2003年のことやったと思います。 しっかりとご一緒するのは初めてだったので、当然、緊張しますわね。しかも、自分のことをよくは思っていないんじゃないかというイメージもありますし…。道中の車の中でも「何かオモロイことをしゃべらないと…」と思って自分の中で必死に考える。必死に考えるからこそ「何か言わなアカン」という思いばっかりがグルグル回って、結局、1日目は、一言もしゃべらんまま終わったんです。ただニコニコしてるだけで。