<花江夏樹>「鬼滅の刃」炭治郎を演じて5年 「心の支えに」 プレッシャーより「誇らしい気持ち」
「『鬼滅の刃』は、家族の絆であったり、きょうだいの絆みたいなものが、全部にわたって描かれていて、炭治郎と禰豆子もそうですし、(不死川)玄弥(げんや)と実弥(さねみ)、(胡蝶)しのぶとカナエ、(栗花落)カナヲであったり、いろいろな家族やきょうだいが登場する。生まれている以上やっぱり両親はいるわけですから、そういった気持ちは普遍的なものだと思いますし、どの世代でも子供だった時代があるし、親になって分かる気持ちというのがあると思います。そういった思いの大切さ、尊さみたいなものが、『鬼滅の刃』にはすごくこもっていると思います」
普遍的なものが描かれているからこそ、「誰もが共感する部分があって、これほど幅広い皆さんに支持していただいているのかなと、すごく思います」と語る。「鬼滅の刃」の言葉の力も感じているという。
「彼らが言っているせりふから元気や、一歩を踏み出す勇気、力をもらえるような、そんなせりふがとても多い。僕自身も、『炭治郎はこんなに頑張っているんだから、自分ももっと頑張れるんじゃないかな』と演じていて思いますし、それぐらいの気持ちでやらないと届けられないなと、常に思いながら演じています」
◇「鬼滅の刃」における“修業” 「柱稽古編」は重要なシリーズ
新作テレビアニメ「柱稽古編」では、鬼の始祖・鬼舞辻無惨との戦いに備え、鬼殺隊の最強の剣士・柱による柱稽古が描かれる。花江さんは「すごく重要なシリーズ」と感じているという。
「『鬼滅の刃』は、修業の描写を大切にされているように感じていて、『竈門炭治郎 立志編』の最初のほうも炭治郎が修業をしているシーンが第3話まるまるくらいかけて描かれて、修業をして強くなっていっているのが伝わるので、すごく説得力があるんですよね。『柱稽古編』は、これまで登場回数が少なかった柱の皆さんも登場するので、大事なシリーズだなと思っています。ぜひ皆さんも、柱のお話を楽しみにしながら、気持ちを高めていってくださったらうれしいなと思います」