<花江夏樹>「鬼滅の刃」炭治郎を演じて5年 「心の支えに」 プレッシャーより「誇らしい気持ち」
「やはり同じ人物をずっと演じられるって、なかなかないことなので。いろいろなアニメ作品がありますが、1クールで終わることもありますし、1話だけの登場もある。そんな中で、これだけ継続的に、アニメでもそうですし、ゲームや、いろいろなコラボレーションのアナウンスなどで、ずっと炭治郎を演じられることが、自分の中でも心の支えにもなっています」
炭治郎を演じる上での迷いもなくなってきた。
「炭治郎を演じていくにつれて、『こういう表現ができるんじゃないか』『このせりふはこうしたほうがいいんじゃないか』ということに対して迷いがあまりなくなって、『こうしよう、ああしよう』とすっと浮かんでくるようになっているので、そこは長くやっているがゆえの良いことだなと思います。『一つのせりふも気が抜けないな』というプレッシャーもありますが、それが頑張る原動力にもなっています。とりあえずは、今後も演じ続けられるように健康でありたいなという(笑い)」
日本だけでなく、世界的な人気作となった「鬼滅の刃」。その主人公を演じることに対する重責も感じているのだろうか。
「それはありますけど、それよりも誇らしい気持ちのほうがあります。炭治郎がすごく良い子なので。僕自身、『鬼滅の刃』のアニメを見ている時は、自分が演じているという感覚がないんですよね。ほかの作品では、『ここをこうすればよかったかな?』という反省会みたいなのが始まる時もあるんですけど、『鬼滅の刃』はそんな感覚がどこかにいっているような感じで炭治郎を見られるので、ちょっと不思議な存在ですね。それは、僕自身が『鬼滅の刃』がめちゃめちゃ好きなのと、長く演じているので、すごくなじんできたというのがあるんじゃないかなと」
◇「鬼滅の刃」の普遍的な魅力 炭治郎のように「自分ももっと頑張れる」
花江さんは、以前インタビューで、炭治郎を演じる上で「主演の自分が『一番原作であったり、アニメであったりを好きだ』という気持ちを持っています」と語ったことがある。5年間、炭治郎を演じ、改めて感じる作品の魅力とは?