親が勉強苦手でも「算数が得意な子」になる! 30億件の学習データに裏付けられた“究極の勉強法”
つまずいたら、まず位の理解をチェック
お子さんが「およその数・四捨五入」でつまずいたときは、まず基礎に立ち戻り、上の図のような3桁・4桁までの位の仕組みを理解しているかをチェックしてください。位がわからないままで四捨五入は絶対にできるようにならないので、何をおいても位を理解することを最優先にしましょう。 位さえ理解できていれば、「およその数・四捨五入」の問題は計算そのものが難しいわけではありません。数字を一つずつきちんと四捨五入して計算する癖さえつければ、この単元は克服できます。 親御さんは、「低学年の単元である位をいまさらやり直すなんて……」と思うかもしれません。しかし、親子で変に焦って「およその数・四捨五入」の問題をドリルなどでたくさんやったところで、根本的な対策にはなりません。 繰り返しますが、算数は完全な積み上げ型の教科です。パターンの暗記で多少は目先の点が取れるようになるかもしれませんが、位の理解という土台そのものが腐っているのですから、安定的に点を取れるようには決してなりません。 そして、低い点を続けて取るようなことになると、先に述べたように、一見してうっとうしい数字ばかりが問題文に出てくるので、「およその数・四捨五入」にかかわる問題に取り組むこと自体に、子どもが拒絶反応を示すようになってしまいます。 そうなってしまうと取り返すのはより難しくなります。 急がば回れ。 安定的に点を取りたいなら、土台の単元をしっかりと理解する。このことを、くれぐれも肝に銘じておいてくださいね。 今回紹介したのはこちら! 『小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法』 今木智隆 (著)/文響社 ▼著者プロフィール▼ 今木智隆 RISU Japan株式会社代表取締役。京都大学大学院エネルギー科学研究科修了後、ユーザ行動調査・デジタルマーケティング領域専門特化型コンサルティングファームのビービット入社。金融・消費財・小売り流通領域クライアント等にコンサルティングサービスを提供し、2012年から同社国内コンサルティングサービス統括責任者に就任。2014年、RISU Japan株式会社を設立。タブレットを利用した小学生の算数の学習教材で、のべ30億件のデータを収集し、より学習効果の高いカリキュラムや指導法を考案。日本国内はもちろん、シリコンバレーでもハイレベル層から、算数やAIの基礎知識を学びたいと、アフタースクールなどからのオファーが殺到している。