「地方のリアルを国政に」 大阪9区の維新・萩原佳氏が決意語る
与党が過半数割れに追い込まれた衆院選から一夜明けた28日、激戦のなかで初当選したり、返り咲いたりした人たちが街頭で新たな一歩を踏み出した。 【写真で振り返る】候補者たちの明と暗 2024衆院選 大阪9区では、日本維新の会新人の萩原佳氏(47)が、自民党新人の東田淳平氏(41)らを破って初当選した。前職に代わって擁立が決まったのは公示の約1週間前と出遅れたが、逆境をはね返した。当選から一夜明けた28日朝、大阪府茨木市のJR茨木駅に立った萩原氏は、行き交う人々に「おはようございます。いってらっしゃい」と声を掛け、取材に「私の名前を書いていただいた方に対しての責任を果たさないといけない。地方議会を経験した身として地方のリアルをしっかり国政に届けたい」と決意を語った。 茨木市議だった萩原氏は、SNS(ネット交流サービス)で不適切な投稿をしたとして維新から党員資格停止処分を受けた前職の足立康史氏(59)に代わり、衆院解散前日の8日に立候補を表明した。知名度不足が懸念された上、政界引退を表明した足立氏は東田氏の応援に回った。 選挙戦では現役世代への投資や教育無償化などを主張。自民の裏金事件については「裏金議員、脱税議員、お金まみれの金権政治に対して、はっきりとNOを言う政治を作っていきたい」と呼び掛けた。【中田敦子】