ハマの開幕投手初!東克樹が斉藤明夫を抜く開幕5連勝 「完封する気持ちはありました」見事に有言実行
◆日本生命セ・パ交流戦 西武0―4DeNA(15日・ベルーナドーム) 170センチの体をダイナミックに使い、また歴史を塗り替えた。DeNA・東克樹投手(28)が7安打4奪三振で今季チーム完封一番乗り。開幕戦から無傷の5連勝で89年の斉藤明夫を抜く球団新記録を樹立し、「球団の歴史に一つ名を刻めたことは良かった。今後、誰かが達成するときに自分の名前が使われる。非常にうれしい」と頬を緩ませた。 尻上がりに調子を上げた。初回こそ3者凡退で抑えたが、2、3回には三塁に走者を背負うなどピンチが続いた。転機は6回。攻撃中のキャッチボールで腕の角度が普段よりも上がっていることに気が付いた。サイドスローを意識するくらい腕の位置を下げると、直球に力が戻り、変化球の精度も普段通りになった。試合の中で修正力を発揮し、6回以降はテンポ良く2安打に封じた。8回を投げ切ると三浦監督から「完封してこい」と声をかけられ、「完封する気持ちはありました」と有言実行した。 かっこいいパパであり続けるため、腕を振る。本拠地・横浜スタジアムでの登板日には、20年に生まれたまな娘が観戦に訪れる。敵地のこの日は自宅から声援を送っていたが、父の日の前日に今季一番の投球を披露した。理想の父親像は、若々しいパパ。「今はまだ『ボールを投げている人』と思っている。物心が付くまで野球をしていたい」と決めている。 東の快投でチームは今季初の6連勝で借金を完済。3位に浮上した。「Aクラス、優勝を目指して一戦一戦戦っていきたい」。エースが底力を見せつけ、DeNAが混セの主役に名乗りを上げた。(内藤 菜月)
報知新聞社