山口地裁（写真・時事通信）

　今年3月に発生した元陸上自衛隊の男が、14歳の実の娘に性的暴行を加え、不同意性行等の罪に問われた事件。この事件をめぐる判決結果に批判が集まる事態が起きている。 【写真】量刑が重くなりがちとされる裁判員裁判 「陸上自衛隊山口駐屯地に勤務していた男が、今年3月18日午前5時ごろ、自宅で16歳未満である14歳の実の娘と性行為を行い、不同意性行等の罪に問われました。 　男は『間違いない』と起訴内容を認め、娘が当時小学校6年生だった3年前からこれまでに、20回ほど性行為をしたことを明かしました。さらに男は、『家族は自分のものだと考えていた。感情をコントロールできなかった』と述べました」（社会部記者） 　9月11日、山口地裁が下した判決は、懲役6年だった。 「山口地裁は、被害者の娘が拒絶する意思を示していたにもかかわらず、性的暴行を加えたとして、『明確に拒絶の意思を示す被害者に強いて性行為に及んだ』と悪質さを指摘したものの、犯行への反省が見られるとし、検察の求刑8年に対し、懲役6年の判決を言いわたしました。 　なお、陸上自衛隊山口駐屯地は、すでに男に懲戒免職処分をおこなっています」（同前） 　この判決には、Xを中心に批判が殺到している。 《反省してるってそりゃバレたらそういうでしょ。20回も繰り返してるのに反省してる訳ないじゃん。そもそも反省できる人は子供レイプなんてしないよ》 《子供へのレイプは殺人に値するくらいの罪》 《20歳になったら自分を何回も犯した実の父親がムショから出てくるんだよ。恐怖だよ。夜だけでなく普段の日常も怯えて、これまで何百回も怖い思いしたのに、これがたった6年しか安心できないなんて鬼畜か？？》 《3年間で20回以上行為をしておきながら、求刑8年だったのを反省してるから懲役6年になるんだ》 　こうした声からわかるように、性犯罪に対する一般の処罰感情は強いようだ。 「2009年から導入された、一般市民が参加する裁判員裁判制度の判決で被害者の感情が反映されやすいと言われています。似たような事件でも、裁判官と比べて、一般市民の方が重い量刑を求める傾向があります」（同前） 　国を守る人が、もっとも身近な家族を蔑ろにするとは信じがたいことだ。