「“3連覇を懸けて”みたいな意識ない」地元G1・高松宮記念杯競輪を連覇中の古性優作がシリーズ前に明かした胸中
3連覇の記録ではなく、力を出し切ることのみに集中
ーー高松宮記念杯がとても楽しみになってきました。今、前走からは期間が空いていますが、フィジカルやメンタルの状態はいかがでしょうか? 古性 メンタル的には年間ブレずに走れているので、いつも通りでまったく問題はないです。あとフィジカル面は日本選手権よりもいいです。シリーズを楽しみにしています。 ーー地元岸和田での高松宮記念杯は連覇中です。3連覇を懸けて戦いますが、そこにプレッシャーはありますか? 古性 3連覇へのプレッシャーはまったくないです。2021年の宮記念杯がプレッシャーで潰れた記憶がありますが、それを最後にプレッシャーみたいなことを感じたこともありません。もちろん優勝したいです。でも「3連覇を懸けて」みたいなポイントに意識を置いていないというか。目指す道の途中にあるもの、と捉えていますね。 ーー「もっと強くなりたい」の道中にある通過点のひとつみたいな感じでしょうか? 古性 とても近い感覚です。もっと強くなりたいと思っているのなら、優勝だってクリアすべき通過点じゃないといけない。「3連覇の目的を果たすために」みたいに考えて、そこをゴールに設定するような考えでは走らないです。だから持っている力を出し切ることに集中します。 ーー地元岸和田競輪についても教えてください。地元のお客さんにどのようなイメージを持っていますか? 古性 他場に比べると、厳しい声も飛ぶ競輪場やと思います。そして、その分だけ期待も乗っけてくれるお客さんが多くいますね。厳しい分、優勝すれば大きな声を届けてくれる。岸和田はそんなイメージです。 ーー今まで印象に残っている声援はどのようなものでしょうか? 古性 去年の宮記念杯で落車をした時の「明日も頑張れ」です。これは記憶に残ってます。 ーー宮記念杯は勝ち上がりが東西に分かれているように、レースプログラムが通常のGIと違うと思います。この辺りはいかがでしょうか? 古性 そうですね、いつもの味方が敵になったりはしますよね。でも僕の性格上、まったく影響なしです。コメントで「別」となった瞬間に完全に割り切れるので、誰がどうだろうと関係ないすね。コメントで「別」、つまり敵になった時からどう仕留めるかってことだけに集中し切りますので。 ーーそれでは高松宮記念杯に向けて意気込みをお願いします。 古性 3連覇への意識は持たず、いつも通り力を出し切ることに集中します。最後まであきらめないレースをします。お客さんにはそこを見てもらいたいです。