世界的人気小説の世界初演作に挑む松下洸平

俳優、松下洸平（３７）主演で、英作家、ジェフリー・アーチャーのベストセラー小説「ケインとアベル」が世界で初めてミュージカル化されることが１０日、分かった。「ケイン＆アベル」として、来年１～２月に東京・渋谷の東急シアターオーブで上演。ライバルのアベル役は松下優也（３４）に決まった。大阪・新歌舞伎座でも来年２～３月に上演される。 【写真をもっとみる】ライバル役を演じる松下優也や豪華スタッフの面々 〝ダブル松下〟が世界的ベストセラー小説の世界初演に挑む。 出版界の英ベストセラー作家、ジェフリー・アーチャーの名作が、「ジキル＆ハイド」などで知られる米作曲家のフランク・ワイルドホーン、「ザ・ミュージックマン」のダニエル・ゴールドスタインら世界のクリエーター陣でミュージカル化。 「ケイン＆アベル」は同じ日に生まれた宿命の２人が出会い、戦い、失い、再起し、また衝突しながら自身の世界を変えていく壮大な物語。１９８５年には俳優のサム・ニール（７６）がケイン、ピーター・ストラウス（７７）がアベルを演じ、英国でドラマ化。日本でも放送された。 今回、世界的名作小説「風と共に去りぬ」を「スカーレット」として世界初演した実績を持つ東宝が、構想から長年の歳月を経て日本でのミュージカル化を実現。 ボストンの名家に生まれるも育ちの良さからくる人の良さと母を亡くしたことで家族への愛情に屈折した思いを抱えるケイン役に挑む洸平は、「うれしい気持ちと不安が入り混じっています」と大役に武者震い。 ２０１８年の「スリル・ミー」以来、６年ぶりのミュージカルが東宝ミュージカル初主演となり「〝世界初〟という難しさもありますが、かけがえのない時間になる」と力を込める。 初共演となる優也については「とても上品で、美しい歌声をお持ちの方」と絶賛。 一介のホテルのボーイから成り上がり、ホテル王となるアベルに扮する優也は「プライドをかけて日本発のミュージカルをお届けできたら」と意気込んでいる。 原作者のジェフリー・アーチャー氏は「東宝、フランク、ネイサン、ダニエル、チームの皆さんとご一緒できることを大変嬉しく思います。ミュージカル『ケイン＆アベル』をこの目で観るのが待ちきれません」とコメント。