鳴海唯、横浜流星との初対面で払拭された不安 人生における大きな転機明かす【「わかっていても the shapes of love」インタビュー後編】
【モデルプレス=2024/12/19】オリジナル連続ドラマ「わかっていても the shapes of love」(ABEMA・Netflixにて世界同時配信)に出演する女優の鳴海唯(なるみ・ゆい/26)にモデルプレスがインタビュー。今作で初共演となる主演・横浜流星とのエピソードや、転機となった瞬間、夢を叶える秘訣など彼女のパーソナルに迫る。【インタビュー後編】 【写真】横浜流星&鳴海唯、日本版「わかっていても」共演シーン ◆横浜流星主演「わかっていても the shapes of love」 本作は、中川龍太郎監督を中心とした国内外で活躍する珠玉のクリエイティブチームが集結し、同名のwebtoonをもとにした韓国ドラマNetflixシリーズ「わかっていても」(Netflixにて独占配信中)を日本・鎌倉を舞台に再構築。恋をしたことのある誰もが共感できる「傷つくとわかっていても、愛に手を伸ばしてしまう人間の衝動」を、美しい世界観で繊細に描き出した大人の恋の物語となっている。 鳴海は、横浜演じる“沼男”香坂漣の幼馴染でありながら、キュレーターとして漣の活躍を支える今井千輝役を務める。 ◆横浜流星との初対面「漣と千輝として作っていけると感じた」 ― 主演の横浜流星さんとは今作で初共演とのことですが、お会いする前後で印象の変化はありましたか? 鳴海:実は、クランクイン前に中川監督がお会いする機会を作ってくださり、漣が働くことになる美術大学の見学をさせてもらった時に、流星さんとお話させていただきました。ずっと作品を通じて見ていた方だったので、お会いする前はすごくストイックで自分と向き合い続けている方なんだろうなという印象を抱いていて、実際にお会いしてもその印象は変わりませんでしたが、すごく柔らかい方なんだなとも感じました。 漣と千輝は小さい頃からずっと一緒に生きてきて、恋愛とはまた違った関係で結ばれている2人なので、本編ではあまり描かれないところをどこまで紡いでいけるのかが難しいところだと感じていましたが、お芝居をする前に流星さんにお会いして監督と3人で何気ないことを話して撮影当日を迎えられたことで、その不安も払拭され、漣と千輝として作っていけると感じた初対面になりました。少しの時間でしたが、そういった時間はやっぱり大切だなと実感しましたし、忙しい中で時間を設けてくださったスタッフの方々には本当に感謝でいっぱいです。 ◆鳴海唯の転機・GP帯レギュラー初出演で体感したこと ― 本作では「踏み出してはいけないとわかっていても」「傷つくとわかっていても」愛に手を伸ばしてしまう人間の衝動が描かれていますが、踏み出したからこそ得ることも多くあると思います。鳴海さんがこれまで一歩踏み出したことで人生が変わった転機の瞬間はありますか? 鳴海:去年の大河ドラマ「どうする家康」(NHK)や、今年1月期に出演させていただいたドラマ「Eye Love You」(TBS)は、特に視聴者の方から「観てました」と言っていただけることが多く反響を実感しました。そんな作品に出演できたのは、私の中で大きな転機だったと思っています。特に「Eye Love You」は、GP帯のドラマにレギュラー出演させていただくことも初めてだったのですが、リアルタイムで観ている方の反響が届くので、観てくださる方が盛り上がっていると作っているこちらの士気も上がって視聴者の皆さんと一緒に作品を作っているような空気感になりました。たくさんの方に反響をいただけた作品に出演させてもらえたのは、すごく良い機会だったと思います。 ◆鳴海唯の悲しみを乗り越えた方法 ― ヒロインの美羽が、過去の深い心の傷から「望む」ことに臆病になってしまうように、劇中にはそれぞれのキャラクターの葛藤や不安が描かれている場面も多くありますが、鳴海さんご自身が悲しみを乗り越えた方法を教えてください。 鳴海:とことん落ち込むことです。 ― 誰かに相談されることもありますか? 鳴海:相談します!自分の苦手なことを改善していくことは難しいですが、悩みにぶつかった時はいろいろな人の話を聞いて吸収して、それをアウトプットする場所があったら一番いいと思います。大人になるにつれ「人前で泣かない」「不機嫌な顔しない」といった社会性が身についてきて、私自身も辛いことや嫌なことがあったとしてもそう見えないように繕ってしまうところがあります。でも、誰か1人でもありのままの自分を受け入れてくれる存在が近くにいたらいいなと思います。私にとっては家族がそういう存在で、嫌だと思っている自分もむき出しにして全てをさらけ出すことができます。時間が経ってしまえば何とも思わなくなることの方が多いと思うので、落ち込める時に全力で落ち込んでいいんじゃないかなと思います。 あと「自分が人生の主人公だったとしたら、今って“起承転結”の“転”じゃない?」とよく友達に言っています(笑)。自分の人生をドラマに例えたら、苦しんでいる状況の時こそ一番面白い場面になりますよね?だから、すごく辛いことがあって落ち込んでいても「これドラマだったら今が一番面白いぞ」と言い聞かせて乗り越えるようにしています。そして辛いことを乗り越えた先にはきっと良いことが待っているはずだと信じて生きています。 ◆鳴海唯の夢を叶える秘訣 ― モデルプレス読者には夢を追いかけている読者がたくさんいます。最後に鳴海さんの考える“夢を叶える秘訣”を教えてください。2019年のインタビューでは「自分の意見を貫くこと」とお話されていますが、様々なお仕事を通じ変化したことや新たに加わった考えはありますか? 鳴海:2024年は、自分が得意なことや好きなことが分かってきた1年だったと思います。それと同時に自分の苦手なことも分かってきました。お仕事をやっていく中で、自分の好きなことだけを選択し続けることは、きっとやろうと思えばできますが、それでも私はまだ自分の苦手だと思うことと向き合って、そこから生まれた何かを見つけていきたい。 答えになっているか分かりませんが、“自分が苦手だと思っているけど、実はそうじゃないかもしれない”という可能性も信じて、逃げずに向き合い続けることが大切だと思います。私も、2025年は自分が苦手だと感じていることと向き合う時間を増やしていきたいなと考えています。 ― 素敵なお話をありがとうございました。 (modelpress編集部) ◆鳴海唯(なるみ・ゆい)プロフィール 1998年生まれ、兵庫県西宮市出身。2019年、NHK連続テレビ小説「なつぞら」でドラマデビューし、2023年にはNHK大河ドラマ「どうする家康」に出演。近年の主な出演作は、ドラマ「すべて忘れてしまうから」(テレビ東京/2023)、「Eye Love You」 (TBS/2023)、「君が獣になる前に」(テレビ東京/2024)、「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS/2024)、 映画「熱のあとに」(2024)、「赤羽骨子のボディガード」(2024)など。 【Not Sponsored 記事】
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