人生狂う闇バイト、絶対に手を出さないで 京都府警が学生に啓発
全国各地で強盗や特殊詐欺の実行役として利用される「闇バイト」が絡む事件が相次ぐ中、京都府警は学生防犯ボランティア団体「ロックモンキーズ」のメンバーとともに、京都市北区の京都産業大のキャンパスで啓発活動を行い、絶対に闇バイトに応募しないよう注意を呼び掛けた。 警察官とロックモンキーズのメンバーは、「闇バイトは犯罪です」と声を掛けながら、学生にチラシを配布。その後、闇バイトの危険性を周知する講義があり、受け子や出し子を意味する「UD」や、犯罪ではないことを示唆する「ホワイト案件」など、交流サイト(SNS)で飛び交う隠語についてクイズ形式で学んだ。 講義を受けた法学部2年の山村雄大さん(20)は「『UD』の意味を知らなかったので、だまされる人も多いのでは」と語った。 京都府警犯罪抑止対策室の担当者は「知らないとSNSのうまい話にのって闇バイトに手を染めてしまう現状がある。一度手を出すと、(脅迫などで)抜けられなくなり、最終的に人生が狂う。絶対に闇バイトに手を出さないでほしい」と話した。 闇バイトを巡って京都府警は10月、大麻を密輸したとする大麻取締法違反などの疑いで、同府城陽市の20代の男を逮捕したと発表。男は秘匿性が高い通信アプリで「国外から送られる荷物を転送するだけのバイト」との勧誘を受けて犯行に及んだという。(森天音)