苦悩してきた“34歳”のベテランFWがインテルを救う一撃 アルナウトビッチ復活への一歩となるか
CLでチームを勝利へ導く一撃
今季のインテルはラウタロ・マルティネス、マルクス・テュラムの強力2トップが大ヒットしている一方で、彼らのバックアッパー要員として獲得されたマルコ・アルナウトビッチ、アレクシス・サンチェスのベテラン2人は結果を出せていない。サンチェスはここまでリーグ戦0ゴール、アルナウトビッチも2ゴールだ。 そんな中、20日に行われたアトレティコ・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでは、テュラムが前半に負傷。インテルは後半からアルナウトビッチをピッチへ送り出すことになった。 34歳と経験豊富なアルナウトビッチもテクニックのある大型ストライカーではあるが、アトレティコ戦でもフェデリコ・ディマルコが作り出した決定機を外してしまうなど、このゲームも良い形で入ることができなかった。 しかし、79分に絶好のチャンスが訪れた。相手のミスからラウタロが抜け出してシュートを放つと、GKが弾いたボールをアルナウトビッチが冷静に左足で押し込んで先制。これが決勝点となり、インテルが1-0と先勝した。 直前の決定機を外していたこともあり、アルナウトビッチもプレッシャーを感じていたはずだ。しかし冷静に左足で流し込むことに成功し、これがキャリア初となるCL決勝トーナメントでのゴールだ。 伊『Gazzetta dello Sport』によると、アルナウトビッチもゴールが決まったことでホっと胸をなで下ろしている。 「良い時間を過ごしているわけではないし、上手くいっていないところもあった。だから今回も悪い結果になるかと思ったけど、幸運にもゴールが決まってくれた。これはキャリアの中でも重要なゴールの1つだよ。サポートしてくれた人々に感謝している。チームはもちろん、スタンドにいた家族にとっても嬉しいゴールだ」 テュラムの怪我次第ではあるが、今後もアルナウトビッチがラウタロの相棒役に入る機会が増えるかもしれない。アトレティコ戦でのゴールは自信になったはずで、終盤の戦いへチームにとっても大きなゴールだった。
構成/ザ・ワールド編集部