八代特産の酒で乾杯を トマトのクラフトビール、ショウガの梅酒が相次いで完成 市内2事業者
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熊本県八代市特産のトマトを使ったクラフトビールとショウガを使った梅酒が相次いで完成し、開発した事業者らは「八代ならではの味で乾杯してほしい」と呼びかけている。 ビールは市の施設「八代よかとこ物産館」の福田周作副館長(46)が手がけた「ヤツシロトマトドラフトICHI(壱)」。物産館初の独自商品として既存のトマト加工品とは異なる品目を検討。県外の醸造所でドイツ産麦芽、ホップ、トマト果汁を発酵させ、ホップの苦味とトマトの風味が溶け合う逸品に仕立てた。 1本800円(330ミリリットル)。物産館に並べるほか、オンラインや卸売業者を通した販売も予定する。 梅酒はショウガの産地、八代市東陽町の橋永農園が開発した「生姜[しょうが]梅酒およね御前」。地元産ウメ「翠香[すいこう]」の梅酒にショウガスライスを1~2カ月漬け込み、ピリッとした辛口に仕上げた。 橋永高徳社長(65)は「商品名には地元の歴史上の人物、およね御前の名前を借りた。地域のPRに一役買いたい」。湯前町の林酒造場に製造を委託し、4月から同農園などで販売する。1本2200円(200ミリリットル)。(河内正一郎)