今年の元日には日本代表デビューも飾った伊藤涼太郎　撮影：中地拓也

　現地時間4月5日、ベルギー1部リーグ・プレーオフ2の第2節が行われ、シントトロイデンが3-2でメヘレンに逆転勝ち。その劇的勝利を演出した伊藤涼太郎の2ゴールに対して称賛の声が止まらない。 ■【動画】「これはリョタロジーニョ」「やっぱうめぇ」「2点ともやばー」など称賛の嵐!伊藤涼太郎の途中出場からの殊勲の右足“芸術的”2ゴール■ 　レギュラーシーズンを9位で終えたシントトロイデンは、7位から12位までのチームで争うプレーオフ2に回り、8位のメレヘンと敵地で対戦した。スターティングメンバーにGK鈴木彩艶、DF小川諒也、MF藤田譲瑠チマ、MF山本理仁の日本人4人が名を連ねた中、伊藤はベンチスタートとなった。 　出番はシントトロイデンが2点を奪われた後の後半13分からだった。山本に代わって投入された伊藤は、その9分後の同22分に試合の流れを変える。相手陣内中央でボールを受けると、巧みなターンで前を向いていったん右サイドに叩いた後、ボックス内のスペースに侵入。リターンパスを受けると、完璧なタッチからの右足シュートをゴール左隅へ突き刺し、1点を返す。 　さらに2－2の同点に追い付いた後、試合終了間際の後半44分だった。伊藤が自ら蹴った左コーナーキックのこぼれ球を拾うと、ペナルティーエリア左角から中央へカットインして右足一閃。強烈なシュートをゴール右隅へ突き刺さしての逆転ゴールに、伊藤は大興奮のチームメイトとシントトロイデンサポーターの前で、左胸のエンブレムを力強く叩いて喜びを表現した。

■「この男は逆転するまで笑わない。そこがカッコいい。」

　この獅子奮迅の活躍を見せた伊藤の2ゴールの動画を、DAZN日本語版公式エックス（旧ツイッター）が「カッコ良すぎる!」として公開すると、次のようなコメントが寄せられた。 「これはリョタロジーニョ」 「涼太郎やっぱうめぇ」 「2点ともやばー。かっこいいよ、涼太郎!」 「どっちのゴールも涼太郎らしいさすが涼太郎」 「この男は逆転するまで笑わない。そこがカッコいい。」 　伊藤はこれで今季6得点。シントトロイデン2連勝を飾って勝点26、プレーオフ2の、2位となっている。次節は4月12日、ホームでのスタンダール・リエージュ戦。プレーオフ2で1位になれば、来季のヨーロッパカンファレンスリーグの予選ラウンド2次から出場する。