近江、背番号18が3打点 あのOBも「カッコイイ」 センバツ
第94回選抜高校野球大会は第7日の25日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦があり、新型コロナウイルスの感染者が出た京都国際の参加辞退により近畿地区補欠1位校から繰り上げ出場した近江(滋賀)が聖光学院(福島)を7―2で破り、19年ぶりの8強入りを果たした。背番号「18」の清谷大輔(2年)が適時打2本を放つ活躍を見せた。 【近江vs聖光学院 熱戦を写真で】 ◇ ベンチ入りギリギリの背番号18を着けた9番打者が、近江に流れを引き寄せた。3安打3打点の清谷は「無心で打席に入り、積極的に振った」と充実感をにじませた。 1点を追う二回1死満塁で左打席に入ると、2ボール1ストライクから外寄りの直球を逆らわずに左中間に運ぶ2点二塁打。2年生の一打に津田、横田の1、2番も逆方向へ適時打で続くなど、この回一挙5得点。立ち上がりに制球が定まらなかったエース山田を早々と援護した。 身長166センチと近江のベンチ入り18選手で最も小柄。昨秋の近畿大会は故障で登板しなかった山田が右翼を守ったため、メンバー外だったが、俊足と広角に打ち分けられる打撃が持ち味だ。山田がマウンドに戻った今大会は長崎日大との初戦でスタメンに抜てきされたが、2打数1三振で八回に代打を送られた。2回戦に向けて、力んで体が突っ込んでいたスイングを修正。バットのヘッドを下げずに強くたたくことを意識し、3点リードの六回にも適時打で貴重な追加点をたたき出した。 近江の背番号18といえば、2018年夏の甲子園準々決勝で金足農(秋田)に2ランスクイズでサヨナラ負けした時の2年生左腕だった林優樹(西濃運輸)が印象に残る。その林が試合後、「近江の青いユニホームに背番号18はなんかカッコ良いな」と自身のツイッターに投稿していたと聞かされると、「素直にうれしい」と清谷。山田が投打に活躍した初戦から一転、層の厚さを見せ、補欠校からの繰り上げ出場で慌ただしく大会に臨んだチームが躍進の気配を強めている。【野村和史】 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。