佐野史郎 闘病生活を回想し「ドラマや映画の現場と一緒だな」「今までの芝居は間違ってたな」
俳優の佐野史郎(69)が18日、東京・有楽町マリオンのプラネタリアTOKYOで行われた「サイボウリウム―CAR Tのある細胞世界―」試写発表会に、と声優の梶裕貴(39)とともに登壇した。 ギリアド・サイエンシズ株式会社は、血液がんの治療法の1つである「CAR T 細胞療法」を紹介するプラネタリウム作品の試写発表会を同会場で開催する。 佐野は2021年、多発性骨髄腫を発症。病名を言い渡されたときのことを「ドラマや映画の現場と一緒だなと思った」と明かし「第1声は『で、どうしたらいいですかね?』って言ったんですけど、こういう声の出し方と、こういう言い方するんだ、って。今までの芝居は間違ってたな」と振り返った。また、看護師や医師にもたくさん話を聞いていたと話し「ハラスメントに近いかもしれないけど、何でこの仕事を選んだのかとか聞いて、非常に充実した。すごく楽しんでましたね、治療を」と回顧した。 さらに、順を追って治療を受けていたという佐野は「最初に発見されたときはステロイド剤で抑えていった。免疫力が低下して、敗血症になって…抗がん剤治療はきつかった。1回は『楽にしてくれ』と思った」と闘病時の心境も告白。治療を通して「人は特別な存在じゃないって腑に落ちた」と自身の気づきにも言及しつつ「再発しないよう薬を飲み続けている。3年経ってここまで普通になるんだと自分が1番びっくりしている。風邪もひいてないですし、元気でやってます」と現状を伝えた。
東スポWEB