休場の照ノ富士は左脇腹の故障が悪化 師匠・伊勢ケ浜親方が説明「痛すぎて力が出ない」名古屋場所での復帰目指す
「大相撲夏場所・2日目」(13日、両国国技館) 横綱照ノ富士(32)=伊勢ケ浜=が2日目の13日から休場した。日本相撲協会に「左肋軟骨(ろくなんこつ)損傷、右変形性膝関節症にて、3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出した。休場は2場所連続通算21度目で、2021年の秋場所の横綱昇進後では在位17場所で10度目となる。照ノ富士は2日の横綱審議委員会の稽古総見で、稽古参加前に左脇腹を負傷。本格的に相撲をとる稽古を再開できないまま夏場所に臨み、初日は新小結大の里にすくい投げで敗れていた。2日目の対戦相手、大栄翔は不戦勝となる。 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が照ノ富士の状態を説明した。「(古傷の)膝と脇の肉離れのような感じ。痛すぎて力が出ない状態で、咳をしただけで痛い」とかなりの激痛が走っている様子。初日の大の里戦で左脇腹のケガがさらに悪化したのか問われると「それもある。(稽古総見で痛めたところが)治ってなかった。無理しなければ出られる状態だったけど」と話した。 師匠は「体調は良かったんだけどねえ。本人は(場所前に)出たいと言っていた」と横綱の気持ちを代弁。次場所の名古屋場所での復帰を目指す方向性で「やるからには万全の状態でやらないと。ぶっつけ本番では無理。まあ、万全な状態でやれるように調整すると思います」と話した。