木南晴夏、アドリブ満載の現場に「絶対に笑ってたまるもんか」──「ビリオン×スクール」インタビュー
──では、教室でのシーンで印象に残っているエピソードはありますか? 「学園ものなのに教室のシーンが意外とないのですが(笑)、印象に残っているのは、加賀美と芹沢が初めて教室に登場するシーン。永野さんと坂口(涼太郎)さんが生徒に向けて話をした後、芹沢に続いて加賀美が入るというシーンだったのですが、先に入っていた2人が永遠に終わらなくて。放送された時間は10分の1くらいになっていましたが、やりたい放題のお二人を見て『こういう現場なのか』と、その時に初めて理解しました(笑)」 ──最初から洗礼を受けていたのですね。 「いつも永野さんは『アドリブが終わるきっかけのセリフだけは忘れないでくださいね』と言われているのですが、忘れちゃったのかなと思うくらいすごく長かったです(笑)」 ──木南さんご自身が撮影で大変だったことはありますか? 「第5話で芹沢が初めてアクションに挑戦したのですが、実は、アクションをするとは聞いていなかったので、プロデューサーさんに『私やったことないです』と言ったら『ちょっと押したりするくらいなので大丈夫ですよ!』と言われて。いざ始まってみると、予想外のとんでもないアクションだったので『めちゃくちゃうそじゃん!』って思いました(笑)。これが、自分の中では一番大変なシーンでしたね」
──生徒役の皆さんとの芝居で刺激を受けていることがあれば教えてください。 「回数を重ねるごとに芝居が良くなっていく様子や、リハーサルの時には縮こまっていたものが本番でガラッと変わって成長している姿を見ると、すてきだなと思います。生徒役の共演者の芝居を見て『負けてられないです』と言っている子もいて、仲は良いけどいいライバル関係になれていることが素晴らしいなと思いました」 ──木南さんから、生徒役の皆さんにアドバイスをされることもありますか? 「涙を求められるシーンがすごく多いのですが、それが生徒役の皆さんの良いプレッシャーになっているのかなと感じています。生徒役の子たちが、お互いに泣きの芝居だったり感動的な芝居を見て、『次は私の番だ…』と構えているのをそばで見ていて『頑張れ!』と応援していますし、『泣けなくても、涙はただの“形”だから気持ちが乗っていれば大丈夫だよ』と声をかけています。泣けないかもしれないと悩む子も多いのですが、その子たちには『その悩みはこの先も一生ついてくる。私でもその怖さは今でもあるから、たとえ今回涙が出なかったとしても気にしなくて大丈夫だよ』と話しました」