水戸京成百貨店元部長が控訴 雇調金詐取事件 茨城
茨城県の水戸京成百貨店を巡る国の雇用調整助成金の詐取事件で、詐欺罪に問われた元総務部長の同県常陸大宮市、片岡卓也被告(58)が22日、懲役3年を言い渡した水戸地裁判決を不服として東京高裁に控訴した。 判決で村山智英裁判官は、受給した雇調金は総額約10億7000万円に上り、水増し分に限っても約2億6000万円と認定。当時の社長(67)=同罪で起訴=の指示を受けていたが、社長退任後も保身から犯行を続けていたと指摘し「刑事責任は相応に重い」と判断していた。 公判で片岡被告の弁護側は、すでに辞職して社会的制裁を受けているとして、執行猶予付き判決を求めていた。
茨城新聞社