【NFL】ペイトリオッツQBブリセットが新人メイを抑えてシーズン第1週の先発QBへ
2024年シーズン開幕に向けて、ニューイングランド・ペイトリオッツはベテラン選手を起用する方針だ。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに報じたところによると、ジャコビー・ブリセットがドラフト1巡目指名の新人QBドレイク・メイを抑え、ペイトリオッツのシーズン第1週の先発クオーターバックに指名されたという。ペイトリオッツも後にこの決定について発表している。
ヘッドコーチ(HC)ジェロッド・メイヨは現地29日(木)に記者団に対して、「この選択に至るには多くの要素があった。難しいのは、短期的なことと長期的なことを同時に考えることだと思う。しかし、組織としては、ジャコビーが今、われわれに一番勝つチャンスをもたらしてくれると感じている」と語った。
メイがプレシーズンの終盤にかけて急成長したことを踏まえると、今回の決断は少し驚きだ。9月8日(日)に敵地でシンシナティ・ベンガルズと対戦するシーズン初戦では、ブリセットがペイトリオッツを率いることになる。
フリーエージェント(FA)として契約したブリセットは、オフシーズンプログラム開始時にはペイトリオッツの先発クオーターバックに位置づけられていた。しかし、プレシーズンの終盤にかけて、メイが先発の座を狙って強力なアピールを見せており、メイヨHCがメイは「より良いプレーをしている」と認めるほどだった。それでも、ペイトリオッツは慎重なアプローチを選び、メイにブリセットの後ろでベンチから学ばせることに決めた。
21歳のメイは2024年NFLドラフト1巡目で指名された史上最多タイに当たる6人のクオーターバックの1人として、ドラフト全体3位で指名を受けた。シカゴ・ベアーズのケイレブ・ウィリアムズ(全体1位)、ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ(2位)、デンバー・ブロンコスのボー・ニックス(12位)はそれぞれシーズン開幕週に先発する予定だ。アトランタ・ファルコンズのマイケル・ペニックスJr.(8位)と同様、メイはバックアップを務めることになる。一方、ミネソタ・バイキングスのJ.J.マッカーシー(10位)は最も残酷な運命をたどり、半月板を断裂してルーキーシーズンを欠場することになった。