【写真：Getty Images】

　チェルシーは、現在レスター・シティで指揮をとっているエンツォ・マレスカ氏が新監督に就任濃厚と報じられている。しかし、英メディア『GiveMeSport』は同監督がチェルシーというクラブにはフィットせず、サポーターを苛立たせるだろうと現地時間29日に報じていた。 　プレミアリーグの全日程を終えてすぐに、今季チームを率いていたマウリシオ・ポチェッティーノ監督との契約を解消する形になったチェルシー。後任候補には、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督やイプスウィッチ・タウンのキーラン・マッケナ監督、ブレントフォードのトーマス・フランク監督などの名前が挙がっていた。 　様々な候補の名前が挙がる中で、今季レスターを率いてプレミアリーグ昇格を果たしたマレスカ氏が新監督になることで合意に至ったと報じられている。しかし、同メディアによると、新監督はチェルシーというクラブにフィットしない可能性が高いようだ。その理由について、「レスターのホームゲームは全部観たが、チェルシーファンがマレスカを嫌う理由はこれだ」と前置きし、次のように語っている。 「サポーターは、あまり良い記憶ではないポゼッションを基本とした元チェルシー監督のマウリツィオ・サッリを思い出すことになるだろう。確かに降格したチームを即座に復活させて、プレミアに返り咲くのは決して簡単なことではない。それでも、マレスカ氏がチェルシーに移籍することに無関心なレスターのサポーターは大勢いる。それは、ホームゲームを観戦するファンにとって、彼らのプレースタイルが大きなフラストレーションの原因だったからにほかならないためだ」 　同メディアによると、マレスカ氏は「パスは多いがゴールは少ない」スタイルであり、「チェルシーとそのサポーター、特に毎週スタンフォード・ブリッジに足を運ぶファンにとっては、戦術的な頑固さ、予測可能性、そして苛立たしい（ポゼッションに対する）理想主義の時代が幕開けするだろう。エンツォボールは、レスターが首位に終わったことから想像されるほど効果的でもなければ、面白くもない」と、様々な要因から新監督のスタイルはチェルシーというクラブに適しない可能性が高いと警告していた。