メッツ・千賀滉大、上腕三頭筋神経の炎症判明後初のキャッチボールに笑顔…スターンズGM「先のことは言えない」
◆米大リーグ メッツ―ドジャース=第1試合=(28日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド) 右肩の張りで60日間の負傷者リスト(IL)入りしているメッツの千賀滉大投手が28日(日本時間29日)、ドジャース戦開始前に、本拠地球場の外野フィールドで、24日にコルチゾン注射を打って以来、初めてのキャッチボールを行った。ハフナー投手コーチが見守る中、捕手役の藤原通訳を相手に、軽めのキャッチボールを行った。 千賀はキャンプ中の2月に右肩痛を訴えて離脱。PRP注射を打ち、治療に専念。開幕をILで迎えた。その後キャッチボールを再開したが、今月19日のブルペン投球練習を取り止めた。MRI検査の結果、新たに上腕三頭筋に神経の炎症がみつかり、24日に炎症を抑えるコルチゾン注射を受け、以後はノースローとなった。前日27日に再診を受けており、医師から投球練習の再開にゴーサインが出たものとみられる。練習から引き上げる際には、ハフナー投手コーチに肩をもまれ、笑顔も見せていた。 右肩痛のリハビリ過程で上腕三頭筋を痛めた一連の経緯について、千賀は前日のメディア対応で「色んなことが重なっていることは間違いない」とした上で、「自分自身の体のことは分かっていないわけではない。この状況を正直、驚いていないところが、一番悔しい」と述べ、思いがけない負傷ではなく、ある意味、予知できたことと示唆した。さらに3秒以上、沈黙した後、言葉を選びながら「ちゃんと物事が正しく進まないと、少しの影響で二次災害、けがしたところじゃない部分にも(炎症が)出ると、言いたかった」と、連鎖的な負傷という見方を示した。 千賀の対応の翌日、この日の試合前にメディアに対応したスターンズGMは、「二次的なものだとは思わない。リハビリ過程で、新たな負傷が見つかったということだと思う。徐々に負荷を掛けていく中で、投手が体に痛みを覚えることは、ある意味、よくあること」とし、「彼とは多くの会話を持ち、コミュニケーションを図っている。彼は、早く戻りたがっているが、潜在力を十分に発揮して、可能な限りの健康体として戻ってほしい」とも語った。また、復帰のめどについては「以前にメディアに話しためどは、過去のこと。今は、先のことは言えない」と明言を避けた。
報知新聞社