進学校に現れた二刀流 プロ注目の逸材も…描く米大進学「メジャーへの近道」
平日の練習時間はわずか2時間も…“考えて練習をする”ことを重要視
進学校ということもあり、平日の練習時間はわずか2時間ほどだが、自宅でもヨガや素振りなどを行い、自主トレーニングは欠かさない。田中監督も「良く練習する子です。(チームを引っ張る)自覚も見えてきた」と野球への姿勢を高く評価する。本人も「自分で考えながら練習して、継続していくことが大切だと思う」と語るように“考えて練習をする”ことを大事にしている姿が見えた。 チームにプロ志望は森井のみという中で、入学当初は、周りとのギャップを感じることも多かった。しかし「プロを目指して実力を上げていけば、おのずとチームも勝てるようになり、みんなで楽しめればとてもいいこと」と一線を置き、練習後には、笑顔でチームメートたちとじゃれあう無邪気な“素”の姿がそこにはあった。 プロからの評価も高まっている。練習試合にはスカウトたちも訪れ、成長著しく、潜在能力を秘めた二刀流に数多くの球団が注目している。本人も「可能であればどちらかではなく、二刀流でいきたい」と意気込む。 桐朋は、7月7日に西東京大会の都富士森との初戦(府中市民)を迎える。チームとしては「夏ベスト8に行って神宮で野球をやりたい。その先に甲子園がある」と目標を語った。プロ入りか、進学か、卒業後の進路は今後本人が決断する。この夏は「二刀流・森井翔太郎」の名前が轟くことに期待が集まる。
森大樹 / Daiki Mori