Photo: Masakazu Yoshiba

10月25日にダンサー史上初となる日本武道館単独ライブを成功させたs**t kingz。これまでの代表曲を披露するのはもちろん、メンバー4人のソロコーナーやMC、寸劇、盟友・三浦大知をゲストに迎えたパフォーマンスなどグループの魅力が全部盛りの特別な公演で約8000人の観客を魅了した。前人未到の偉業を経て、メンバーはどんな手応えを感じているのか？　本番直前の心境やステージ上でのハプニング、公演終了後に感じたことなど、本ライブを振り返るロングインタビューを3本にわたってお届けします。 【写真を見る】8000人が熱狂したs**t kingz初の「武道館ライブ」の様子

セットリストが固まったのは本番の1週間前

――オリジナル楽曲でキレのあるダンスを披露して、4人のソロパートもあり、コミカルな寸劇や軽快なMCもあり、終盤には特別なゲストも登場。武道館ライブはシッキンの魅力が全部盛りでしたが、あの理想的なセットリストはどうやって決まったのでしょうか？ kazuki　今回は僕が最初にセットリストの叩き台を作って、みんなの意見を聞きながらブラッシュアップしていきました。全部が固まったのは、本番の1週間くらい前だったかな。文字でまとめて俯瞰するとキレイな流れに見えても、リハーサルを重ねると細かな点が気になってしまって。本当にギリギリまで細部の微調整を重ねていました。 shoji　kazukiはゼロから骨組みを構築することが上手いし、僕らがこれまで積み重ねてきたことを全部見てもらえるようなプログラムにしてくれたんです。だから言い合いになることはもちろんなかったし、これまでもは大胆なプラン変更を提案したことはなかった気がします。 NOPPO　僕は「その案、いいね～」と相づちを打つ役割を担っていました（笑）。でもある日、リハ中にOguriが渋い顔をしていたんですよ。明らかに言いたいことがある顔だった。 Oguri　悩みながらセットリストを作ってくれたkazukiに対して、僕は外側から言いたいことを言うだけのお気楽な役割を担当しておりまして（笑）。でも、曲順やMCのタイミングについてちょこちょこ自分の意見を伝えただけで、ほとんどkazukiのプランに賛成でした。 kazuki　今回は自分たちの引き出しを全部見せたかったものの、バンドチームの準備時間を考慮するとアレコレと付け足すことが難しかったんですよね。原型を作った時点では2時間に収まめることを目指していたのですが、かなり詰め込んだ構成にしたので実際は2時間30分を超えてしまいました。