債券下落か、需給懸念で米金利上昇-日銀利上げ観測後退での買い一巡
(ブルームバーグ): 18日の債券相場は下落が予想されている。日本銀行の早期利上げ観測の後退を受けた買い戻しが一巡する中、米国で長期金利が起債や入札による需給悪化懸念で上昇した流れを引き継ぐ。
SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、前週末の日銀金融政策決定会合後にスワップの7月利上げ織り込みが5割弱から2割強まで落ちたことから、17日の金利低下は早期利上げ観測の後退に伴う買い戻しによるものと推測。「7月会合での国債買い入れ減額が迫る中で買いは長続きしない」との見方を示した。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.92~0.95%(17日は0.925%で終了)、先物中心限月9月物は143円80銭~144円10銭(同144円08銭)。
米10年債利回りは一時7ベーシスポイント(bp)上昇。今週は2つの入札を控え、ホームセンター大手のホーム・デポなど13社が起債する予定だ。
先物夜間取引で9月物は17日の日中取引終値比18銭安の143円90銭で終えた。
日銀買い入れオペ
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Hidenori Yamanaka