遅咲き桜とサイロ映える 根室の明治公園でライトアップと投影
日本一遅咲きのサクラと赤れんがサイロのライトアップイベントが3日、北海道根室市の明治公園で始まった。根室のサクラ開花はまだ先とされるが、初日と2日目はサイロをキャンバスにした初のプロジェクションマッピングの試みがあり、来場者を光の演出で楽しませた。 イベント「日本一の遅咲きの桜×根室の映えるサイロ」は市観光協会と市の主催、市民有志でつくる実行委員会(早川元委員長)の主管で、2021年から実施している。 赤れんがサイロは20年、ネット投票による「フォトジェニックな近代化産業遺産ランキング」で1位に選ばれたこと、さらに新1万円札の顔である渋沢栄一ゆかりの建造物であることから〝スポット〟を当てた。 同サイロは、経済産業省の近代化産業遺産にも認定され、現存するれんが造りとしては国内最大規模で2番目に古いサイロだ。 初日の3日は、明治公園内のチシマザクラと赤れんがサイロのライトアップに加え、中央のサイロにプロジェクターで画像を投影。市観光協会キャラクター「眠郎(ねむろう)」とサクラの花びらやチョウ、根室牧場の経営に携わった山縣勇三郎の顔などが映し出された。午後7時の気温は10度。来場者は寒さに震えながらも見入っていた。 プロジェクションマッピングは4日も行われた。ライトアップイベントは12日までの毎日、午後6時30分~同8時30分の日程で開かれる。荒天の場合は中止。問い合わせは市観光協会0153(24)3104 へ。
釧路新聞