高さ33m「承陽塔」 夜空に鮮やか 法光寺(青森・南部町)初のライトアップ、11月1~3日
青森県南部町の法光寺(楢山武浩住職)で国登録有形文化財・承陽塔(じょうようとう)や本堂、山門などの夜間ライトアップ点灯式が25日行われた。新型コロナ禍で減少した観光客を呼び戻す取り組みの一環として、町観光協会(夏堀文孝会長)が初めて実施した。ライトアップは11月1~3日の午後5時半~同8時で、無料で夜間拝観を楽しめる。 法光寺承陽塔は屋根を銅板でふいた木造の三重塔。高さ33メートル、建築面積55平方メートルで、戦後に建築された木造三重塔の中では国内最大級の規模を誇る。 点灯式では、夏堀会長が「法光寺は紅葉の名所でもあり、このライトアップを起爆剤として町内外から観光客を呼び込みたい」とあいさつ。楢山住職は「承陽塔が夜に紅葉とともに初めて照らされ、建立した祖父も喜んでいると思う。多くの方々に新たな法光寺を目と心に焼き付けてほしい」と述べた。 夏堀会長らが点灯ボタンを押すと、承陽塔が夜空に鮮やかに照らし出された。赤、白、青、緑の4色が短時間で切り替わる演出が施され、木々の紅葉との美しい対比が楽しめる。