年収別「貯蓄3000万円以上」の割合。高年収でも貯まりやすいわけではない?その理由とは
年収が高くても貯められない理由
年収が高くても貯蓄できないのは「生活支出が多い」「資産運用にお金を回せていない」点が、理由として考えられます。 例えば、年収1000万円以上の勤労世帯における負債額をみると、以下の通りになりました。 ・年収1000万円以上年収1250万円未満:1322万円 ・年収1250万円以上年収1500万円未満:1387万円 ・年収1500万円以上:1550万円 収入が多くなるにつれて、負債額も多い結果となっています。 そのため、支出が多い点が貯蓄に回せない理由と考えられるでしょう。 また、貯蓄ができていても運用効率が悪い金融資産にお金を回している可能性もあります。 そのため、余裕資金が適切な運用先に回せているかチェックする必要があるでしょう。
効率的に貯蓄する方法とは
効果的に貯蓄をするためには、以下のポイントを踏まえながら準備すると良いです。 1.家計を見直して生活支出を減らす 2.先取り貯蓄をする 3.運用効果の高い金融商品に投資する まず、家計を見直して不要な支出を減らしましょう。 家賃や保険料といった固定費をはじめ、通信費やサブスク費用に無駄がないか確認してください。 先取り貯蓄は、手取りの収入から一定の割合を貯蓄に回す貯蓄方法です。 先取り貯蓄の割合は、手取り収入の25%を回せるように、家計管理をしてください。 最後に、先取り貯蓄する分を運用効果の高い金融商品に回しましょう。 投資信託や株式への投資は、預金に比べて運用効果が高い金融商品です。 NISAやiDeCoを活用しながら、将来の資産を形成しましょう。
家計の状態を定期的にチェック
足元では、6月から電気代の補助金が終了します。 さらに、マイナス金利政策の解除によって、金利が徐々に上がっていきます。 そのため、これまでより支出額が増える可能性が高まっているでしょう。 そのため、貯蓄ができる状態か、家計の状態は定期的にチェックしてください。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」 ・総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」 ・厚生労働省「武見大臣会見概要(令和6年4月26日(金)8:44~8:50 衆議院第16委員室前)」
川辺 拓也