年収別「貯蓄3000万円以上」の割合。高年収でも貯まりやすいわけではない?その理由とは
年収別にみた貯蓄額はいくら?
年収別の貯蓄の平均額をみると、2人以上の世帯では以下の通りになりました。 ●年収別にみた貯蓄額(2人以上世帯) ・300万円未満:618万円 ・300万円以上500万円未満:1051万円 ・500万円以上750万円未満:1193万円 ・750万円以上1000万円未満:1681万円 ・1000万円以上1200万円未満:2400万円 ・1200万円以上:3892万円 年収1200万円以上の世帯では、平均貯蓄額が3000万円を超えました。 では、単身世帯ではどのような結果となったか確認しましょう。 ・300万円未満:663万円 ・300万円以上500万円未満:1019万円 ・500万円以上750万円未満:1943万円 ・750万円以上1000万円未満:3837万円 ・1000万円以上1200万円未満:634万円 ・1200万円以上:1億7011万円 単身世帯では「750万円以上1000万円未満」「1200万円以上」の年収レンジで、平均貯蓄額が3000万円以上となりました。 あくまでも世帯の状況によりますが、傾向としては単身世帯で収入が高くなると貯蓄額が増える傾向にあります。 次章では、貯蓄額が3000万円を超えている人の割合を確認しましょう。
貯蓄3000万円以上の割合
貯蓄額が3000万円以上ある世帯の割合について、総務省統計局が2024年5月17日に公表した「家計調査」から確認しましょう。 年代別と年収別に、それぞれ解説します。 ●年代別にみた割合 年代別に貯蓄が3000万円以上ある人の割合は、以下の通りです。 ・24歳以下:2人以上の世帯0%・勤労世帯0% ・25~29歳:2人以上の世帯1%・勤労世帯1% ・30~34歳:2人以上の世帯3%・勤労世帯3% ・35~39歳:2人以上の世帯4%・勤労世帯4% ・40~44歳:2人以上の世帯8%・勤労世帯8% ・45~49歳:2人以上の世帯11%・勤労世帯10% ・50~54歳:2人以上の世帯15%・勤労世帯14% ・55~59歳:2人以上の世帯20%・勤労世帯19% ・60~64歳:2人以上の世帯30%・勤労世帯27% ・65~69歳:2人以上の世帯28%・勤労世帯21% ・70歳以上:2人以上の世帯27%・勤労世帯21% 次では、年収別に貯蓄が3000万円以上ある割合を確認しましょう。 ●年収別にみた割合 貯蓄額が3000万円以上の割合を、年収階級別にみると以下の通りになりました。 ・200万円未満:2人以上の世帯9%・勤労世帯4% ・200万円以上250万円未満:2人以上の世帯11%・勤労世帯12% ・250万円以上300万円未満:2人以上の世帯13%・勤労世帯4% ・300万円以上350万円未満:2人以上の世帯19%・勤労世帯6% ・350万円以上400万円未満:2人以上の世帯21%・勤労世帯4% ・400万円以上450万円未満:2人以上の世帯24%・勤労世帯6% ・450万円以上500万円未満:2人以上の世帯18%・勤労世帯9% ・500万円以上550万円未満:2人以上の世帯17%・勤労世帯7% ・550万円以上600万円未満:2人以上の世帯17%・勤労世帯9% ・600万円以上650万円未満:2人以上の世帯14%・勤労世帯7% ・650万円以上700万円未満:2人以上の世帯19%・勤労世帯12% ・700万円以上750万円未満:2人以上の世帯18%・勤労世帯11% ・750万円以上800万円未満:2人以上の世帯14%・勤労世帯9% ・800万円以上900万円未満:2人以上の世帯18%・勤労世帯12% ・900万円以上1000万円未満:2人以上の世帯24%・勤労世帯20% ・1000万円以上1250万円未満:2人以上の世帯22%・勤労世帯19% ・1250万円以上1500万円未満:2人以上の世帯31%・勤労世帯28% ・1500万円以上:2人以上の世帯53%・勤労世帯49% 年収が1500万円を超えていても、貯蓄3000万円以上ある割合はおよそ50%でした。 年収が高くても、約半数が貯蓄3000万円に届かないのはなぜか、考えられる理由を確認しましょう。