売上高2倍を目指す「ソフィーナiP」 スキンケアの“名脇役”から主役への道のり
花王の「ソフィーナiP(SOFINA IP)」は10月26日、ナイトクリームの新製品“ゴールデンタイムリペア 深夜浸透クリーム”(55g、2970円/レフィル55g、2640円※編集部調べ)を発売する。
同ブランドは昨秋に“総合皮膚科学スキンケアブランド”としてリブランディングし、主力商品の土台美容液“ベースケア セラム”(90g、5500円※編集部調べ)をリニューアル。さらにブランド初の化粧液“角層トリートメント”(160mL、2420円※同)、目元や口元など部分用美容液“うるおい高密着ショット”(10g、1980円※同)、シワ改善効果のある“ハリ注入弾力美容液”(40g、4730円※同)と全顔用美容液“ムース セラム WB”(90g、6380円※)を立て続けに発売し、スキンケア商品のラインアップを一気に拡充した。“ゴールデンタイムリペア 深夜浸透クリーム”はこの1年で5つ目の新商品となる。
土台美容液は
“名脇役”な働きがヒット要因に 土台美容液“ベースケア セラム”は、ブランドスタート(15年)以来、美容液市場で7年連続で売り上げ1位(インテージ SRI+調べ/美容液〈美白・しわ改善除く〉市場16年5月~23年4月ブランド別累計販売金額・個数)を獲得するなど、人気商品としての地位を揺るがないものとしてきた。昨秋のリニューアル後も変わらず売り上げをけん引する、ブランドの顔だ。
売れ筋となった要因の1つが、“名脇役”ともいえる土台美容液というコンセプトにある。日本においては化粧水、乳液、美容液(もしくはクリーム)の3ステップが基本となっているスキンケアだが、すでにデパコスなどの愛用品でライン使いを固めている消費者に乗り換えを促すのは難しい。その点、“土台美容液”はお気に入りのスキンケアルーティンの最初のステップに手軽にプラスワンすることで、シワ改善効果を上乗せできる。デパコスの美容液などと比較すれば値ごろな価格も、ヒット要因になった。