『わたしの宝物』田中圭演じるモラハラ夫の事情が明らかに 子ども誕生で新たな波乱の予感
田中圭が映画『哀愁しんでれら』に続き“モラハラ夫”を好演
しかし、生まれたての赤ちゃんを抱き上げた宏樹の目に、みるみるうちに涙が溜まり始める。無条件に愛せる対象と出会ってしまったのか、「この子のためにならどんなことだってできる」という対象を見つけてしまったのか。 “青たんは人から言われないと気づかないが、意識した途端痛み出す”と浅岡と話していた宏樹だが、この娘の誕生で、何らか彼の中で今まで蓋をしてきたものが決壊したのかもしれない。家族のために頑張ってきたはずの仕事や会社が、いつしか美羽をおざなりにする理由や大義名分に繋がり、目的と手段をどこかで履き違えていたのかもしれないと、宏樹自身が気づいてしまったのかもしれない。 宏樹役を演じる田中圭は、映画『哀愁しんでれら』でもモラハラ医師夫役を好演し、映画『月の満ち欠け』では横柄かつ執着質な夫を見事演じてのけた。本作での宏樹は、子どもの誕生が、以前のような優しさを取り戻すきっかけになるのだろうか。 また、冬月の死亡報道は誤報であったことが明らかに。予告編で流れた“終わりの始まり”の再会は、もう次話に待ち受けているのだろうか。
佳香(かこ)