10月2日に行われたジャニーズ事務所の記者会見で、顔写真入りの「指名NG記者リスト」が作成されていた問題で、ジャニーズ事務所が調査結果を報告しました。

■ジャニーズ事務所側「指名NG記者も指名するよう明示的に指示」

ポイントは「NGリスト作成の経緯」「ジャニーズ事務所の関与」「NG記者の“排除”はあったのかどうか」の3つです。 １．「NGリスト作成の経緯」 調査結果によると、9月7日に行われた1回目の記者会見では「一部の記者が指名を無視して大声で質問」「ヤジを飛ばす」などの言動がありました。ジャニーズ事務所としては、次の会見を秩序立って進行させたいという意向があったということです。 そして、2回目の会見の2日前、東山社長や藤島ジュリー景子氏らが出席した打ち合わせで「記者の不規則発言にどう対応するのか」と指摘があると、コンサルティング会社側から「指名候補」と「指名NGの記者の名前」が書かれた一覧が配られたといいます。 これに対しジャニーズ事務所側は、「指名NG記者リストに記載されている記者も指名するよう明示的に指示をした」としています。

■記者の“排除”はあったのか…ジャニーズ事務所「作成・共有などには一切関与していない」

２．「ジャニーズ事務所の関与」 では、ジャニーズ事務所の関与はあったのでしょうか。 会見当日の朝、コンサルティング会社の担当者は写真入りの「指名NGリスト」を独断で作成していたということです。会見場のビルにあるコンビニでコピーし、現場の複数の担当者にもLINEで共有していたとしています。 一方、ジャニーズ事務所は「作成・共有などには一切関与していなかった」としています。 ３．「NG記者の“排除”はあったのかどうか」 では、記者の“排除”はあったのでしょうか。顔写真や名前が書かれた資料は担当者間で共有され、「指名NG記者」「指名候補記者」が一覧になっていました。 ジャニーズ事務所の調査によると、この会見では「指名NG記者」との質疑に約14分間対応していて、「指名候補記者」の対応時間、約11分を上回っているとしています。 NGリストに名前が記載されていたジャーナリストの尾形聡彦さんは、今回の調査結果について「実態がゆがめられている」「指名候補記者はスムーズに何問も質問できていたが、指名NGリストの記者は質問を司会者や登壇者が遮ったことや、マイク無しで質問したことも対応した時間としてひとくくりにされていて非常にひきょう」「やり直しの記者会見を行い、真摯に答えて欲しい」とコメントしています。