〈レポート〉流通総額12億円!マンガとアニメのすべてが集結する台湾の一大イベント「台北國際動漫節」盛り上がりを現地取材でお届け
日本同様、VTuber熱も凄い!
さらに、今年はマンガやアニメの人気に加え、現地VTuberの勢いも一層増しているように感じた。国内外VTuberプロダクションからライブ配信サービス、クリエイター関連の専門学校、コラボを行うゲームタイトルまで多数の出展が見受けられ、日本国内と同様に若年層からの強い支持が伺えた。ちなみに、前年には「ホロライブ」も出展しており、グッズの展示や「旧正月」をお祝いする壁面パネルやどが好評を博していた。 イベントを現地から俯瞰してみると、前述したとおり昨年に増す盛り上がりが見られた。そして「若年層の支持が凄い」という点も印象的で、統計的ではなく感覚での話になるが、イベントの来場者のメイン層は10~20代の若年層だった。逆に壮年期後半の世代は割合として多くはない印象で、既存ファン層の購買力の向上に伴い、今後もより盛り上がりを見せることに期待される。 TiCAは先週末に閉幕したが、本年4月には同様のイベント「台中國際動漫節(TCCA)」が台中市にて開催されるほか、7月にはマンガとゲームのイベント「漫畫博覽會」も控えている。 基本的に物販がメインとなる都合上、アニプレックスや東宝アニメーションといったアニメ作品を取り扱う企業の出展は少ないため、日本ではあまり話題にはならないものの、現地ではこうした日本アニメ、漫画に触れる機会は非常に好評であることは知っておいても良いかもしれない。
オタク総研編集部