港区に新スペース「みなとコモンズ」が誕生。10月12日のグランドオープンにはバザーやキュンチョメらの展示とトークも
アーティスト主導のワークショップも行う新スペース
港区の旧三田図書館(東京都港区芝5丁目28-4)を活用した新たなスペース「みなとコモンズ」が10月12日にグランドオープンする。旧三田図書館が人々の「居場所」として果たしてきた役割を引き継いだ、誰でも利用可能なスペースとなる。 2027年には「港区立みなと芸術センター」が浜松町駅に開館予定であり、「みなとコモンズ」はそのプレ事業の一環。港区が目標として掲げる「共生社会の実現」を念頭に、様々なイベントや企画を試験的に開催し、多様な価値観が共存する場を作り上げることを目指す。 「みなとコモンズ」のプログラムとして、アーティストが主導する3つのユニークなワークショップが行われる。各アーティストと参加者が様々な体験を通して、普段とは異なる視点で港区を再発見していくワークショップとなる。現在、上田久美子「リーディング・ワークショップ」、キュンチョメ「呼吸をさがす旅」リサーチ&ツアー型ワークショップが発表されており、3組目は後日発表予定。 ほかに「対話と学びのワークショップ~おしゃべりからはじめるコモニング~」や、2025年1月11日にはシンポジウムも開催予定だ。
10月12日にオープニングイベントを開催
すでにプレオープンを行ってきた「みなとコモンズ」だが、10月12日にいよいよグランドオープンとなる。この日はオープニングイベントが開催され、様々なプログラムが用意されている。 「コモニング・バザー」は古着、古本、おもちゃ、手作りの小物などの出店から、アーティスト、クリエイターによる出店もあるバザー。なかには、慶應義塾大学名誉教授の岡原正幸が出店者となり、岡原自身を100円で5分間来場者に買ってもらい相談やパフォーマンスなどを受け付けるというユニークなものや、アート缶詰の製造を行うThe CAN Studio(缶スタジオ)の出店などがある。 ほかに乾久美子「対話と学びのワークショップ」基調講演や、みなとコモンズ会場ツアー&トーク企画も。 また地下1階にはアーティスト・ユニット・キュンチョメの「深海:呼吸をさがす部屋」がオープン。青い暗がりの広がる海の底に下りていくようなイメージで、安らぎを感じられる休憩所であり、キュンチョメによる呼吸をテーマにした作品が常設展示される。
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