虐待当事者のドキュメンタリー映画 都内で感謝祭 加藤登紀子さん、一青窈さんら支援者も参加し、出演者と映画の反響や感想を共有 「映画をきっかけに、世の中が変わる可能性を感じた」
出演したことで、同じような経験をした人たちが全国に存在することを知った。自分一人ではないと感じて、安心感が芽生えたという。仲間が増え、普段話せないことも話せるようになった。大学4年で就職活動を続けている。自身の経験を踏まえて、児童養護施設の職員を目指している。 ■楽曲を提供 映画の主題歌は加藤さん作詞作曲の「この手に抱きしめたい」、挿入歌は一青さん作詞、森山直太朗さん作曲の「耳をすます」。監督の山本さんがそれぞれの歌を聴いて心を揺さぶられ、楽曲提供を依頼した。加藤さんの歌声は母親の愛情のように、「耳をすます」の歌詞は映画のアンサーソングに感じたという。 感謝祭では、加藤さんと一青さんが出演者らに語りかけ、提供した楽曲を歌った。出演者と支援者の1対1による映画の感想シェア会が行われ、2人も参加した。 感謝祭は東京・日本橋のIT企業「サイボウズ」東京オフィスで開催された。同社は児童虐待防止などの社会的活動を支援しており、会場は無償で提供された。