「68歳で初めてビキニを着た」74歳が“第2の青春”を謳歌 懸垂は10回できる!?
いくつになっても美しく輝きたい
「私がトレーニングに熱中するのは、本当に単純なことです。『痩せたね』『きれいになったね』と褒められるのがうれしい。女性はいくつになってもそういう言葉がうれしいものです。一言そう言われればそれだけで元気が出る。もっともっと頑張れます」 布目さんは現在、週に5日をジムでトレーニングに励む。好きなトレーニング部位は背中。懸垂を10回、ラットプルダウンやマシンロウイングは50kgを挙げる。“戦友”となった高瀬トレーナーとのセッションは阿吽の呼吸だ。競技は今後も続けていくと語る。 「女子フィジークの出場は今年で4回目になりますが、本当に楽しいです。娘のような年齢の方達と競うことで学ぶことがたくさんあります。皆、年齢に関わらずとても仲良くしてくれて、メイクを教えてくれたり、この前はつけまつ毛を頂きました。第2の青春が来たと思っています。毎日がとても充実しています」
テレビや新聞に取り上げられたことで、競技者でない人々からも「元気をもらった」と声をかけられるようになったこともうれしいという。布目さんは、今後成し遂げていきたい目標について語ってくれた。 「ボディメイクとの出会い、高瀬さんを始めとした皆様との出会いに感謝しながら、さらに自分を輝かせていきたいです。女子フィジークにも男性競技のようにマスターズカテゴリー(40歳以上の年齢別)ができれば挑戦したい。これからさらに年齢を重ねて身体が辛くなることもあるかもしれませんが、健康に気をつけながら自分に喝を入れて生涯トレーニングに励んでいきたいと思います」 執筆者:にしかわ花 『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
取材:にしかわ花 写真提供:高瀬恵造・布目元子