金欠の社会人です。職場のお昼は「コンビニおにぎり」だけですが、栄養面が心配です……。
月々の出費を抑えるために食費を削っている人は少なくありません。たとえば、勤務先でのお昼をコンビニで購入したおにぎりだけで済ませている場合もあるでしょう。簡単に取り入れられる方法ではありますが、気になるのは栄養面です。 そこでこの記事では、職場のランチタイムにコンビニのおにぎりを食べる生活を続けた場合に起こる栄養面での影響や注意点について説明します。
成人に必要な一日当たりの栄養素やエネルギーはどのくらい?
厚生労働省は、国民が生活習慣病を予防し健康の保持と増進のために目安とできるようにエネルギーや栄養素の食事摂取基準を設定しています。資料によると、食事で摂れる主な栄養素の適切な比率は、炭水化物が50~60%、脂質は20~30%(飽和脂肪酸は7%以下)、たんぱく質は13~20%です。 一日に必要なエネルギー量は、目標体重×基礎代謝量基準値×身体活動レベルで算出されるため、たとえば、年齢が18~29歳で活動レベルが普通であれば、男性の一日に必要な推定エネルギー量は2677.5キロカロリーで、女性では1942.5キロカロリーになります。 つまり、一日に摂取すべき適切な栄養素は男性の場合、炭水化物1338.75~1606.5キロカロリー、脂質535.5~803.25キロカロリー、たんぱく質は約348.1~535.5キロカロリー、女性では炭水化物971.25~1165.5キロカロリー、脂質は388.5~582.75キロカロリー、たんぱく質は約252.6~388.5キロカロリーということです。
コンビニおにぎりに含まれる栄養素は?
一般的なコンビニおにぎりを食べたときに、具体的にはどのくらいの栄養素を摂取できるのでしょうか。 厚生労働科学研究成果データベースにある資料によると、大手コンビニエンスストア3社が取り扱うコンビニおにぎり42商品に含まれているエネルギー及び栄養素の量の平均値は、エネルギー221(±61)キロカロリー、炭水化物41.5(±9.2)キロカロリー、脂質4.3(±4.8)キロカロリー、たんぱく質5.2(±1.6)キロカロリー、という結果です。 前述の男性の例に当てはめてみると、コンビニおにぎりを2個食べたとしても、一日に摂取すべきたんぱく質量の約2~3%にしかならないということになります。