元交際相手に火をつけられ死亡 パリ五輪女子マラソン代表のレベッカ・チェプテゲイを世界陸連が追悼
パリ五輪女子マラソンにウガンダ代表として出場したレベッカ・チェプテゲイ選手が、元交際相手に火をつけられて全身に重度のやけどを負い、5日に亡くなりました。 世界陸上競技連盟は、ホームページで、「衝撃を受け、深い悲しみに暮れています」と追悼の意を表しています。 33歳という若さでこの世を去ったチェプテゲイ選手は、過去15年間、トラック、ロード、クロスカントリー、山岳の主要な選手権で母国を代表してきました。 2021年にマラソンデビューを果たすと翌年、4回目のレースで2時間22分47秒のウガンダ記録を樹立。 昨年、ブダペストで開催された世界選手権のマラソンで14位となると、今夏のパリ五輪でオリンピックデビュー。2時間32分14秒の記録で44位となっていました。 世界陸連のセバスチャン・コー会長は、「我々のスポーツは、最も悲劇的で考えられない状況で才能あるアスリートを失いました」と語り、「レベッカは信じられないほど多才なランナーで、ロード、山、クロスカントリーのコースでまだまだ活躍できる力を持っていました」「私はアフリカの評議会メンバーと連絡を取り、レベッカが競技していたスポーツの統括団体としての立場からだけでなく、スポーツ以外での虐待も対象に保護方針を強化できるかどうか、また、陸上競技のあらゆる分野の利害関係者を集めて力を合わせ、女性アスリートをあらゆる種類の虐待から最大限に保護できるかどうかを検討してきました」とコメントしています。
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