センバツ高校野球 「支援に感謝、優勝目指す」 日本航空石川が抱負 甲斐で旗授与式 /山梨
第96回選抜高校野球大会に出場する日本航空石川(石川県輪島市)のセンバツ旗授与式と壮行会が9日、能登半島地震被災後、拠点としている山梨県甲斐市で行われた。同市の系列校にともに避難しているバレーボール部などの生徒ら約80人から激励を受け、選手たちは活躍を誓って甲子園に向かった。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 宮田哲・毎日新聞甲府支局長から青木洋介校長にセンバツ旗が渡され、宝田一慧主将(2年)に授与された。宝田主将は「支えてくださった皆さんに感謝の気持ちを持ち、優勝できるよう頑張ってきます」とあいさつ。青木校長は「たくさんの方々のお世話になり、見守られている。普段の生活からミスの無いように心がけ、大会に臨んでほしい」と励まし、応援団とダンス部がエールを送った。 中村隆監督(39)は「石川県や山梨県の多くの皆さんのおかげで前向きに生活を送ることができ、日常生活は当たり前でないと改めて感謝している。声援をパワーに変え、一戦必勝で闘う」。温暖な山梨でグラウンドを使って練習ができ、チーム状態は良好で、感謝の気持ちを態度に表せるようになるなど選手の心の成長を感じられるという。 式典終了後、選手たちは甲子園へ出発。大会第6日(23日)に、常総学院(茨城)と対戦する。【大和田香織】