寒い日でも快適にアウトドアを楽しもう!「モンベルに聞く、防寒ウェアの基礎知識 vol.02」素材編
吸湿速乾性に優れて抗菌作用もあるメリノウール
羊毛の中で高級な種類のメリノーウールは、肌触りがなめらかで吸湿速乾性に優れているため、汗をかいても汗冷えしづらい特徴があります。また天然の抗菌作用があり、ニオイが発生しにくいというメリットもあるので、アウトドアに向いています。 モンベルが扱うスーパーメリノウールは、汗などの水蒸気を吸着すると熱を発生させる性質があり、汗をかいても冷えにくく、暖かさが持続します。 「上質なウールなのでチクチクしにくく、発熱素材なので温かいです。寒い時期には、首・手首・足首に加えて、胴回りもあたためていただきたいので、スーパーメリノウールを使用した腹巻きも扱ってます。1枚プラスするだけでより効果的に保温できますよ」と大塚さん。 汚れにくく、防臭力も備えている素材のため、モンベルではアンダーウェアに多く使われています。
ダウンジャケットに使われているのは水鳥の羽毛
羽毛は、軽くてたっぷりの空気を含み、保温力が高く、屋外活動でのアウターに向いています。水鳥の羽に軸が付いたものはフェザーといい、吸湿性と放湿性に優れていますが、ダウンに比べると保温性が劣ります。ダウンよりも安価で購入ができます。 モンベルでは、寒暖差の厳しい自然環境で育てられた水鳥から採取されるダウンのみを使用したEXダウンを扱っています。保温性に優れ、軽量でコンパクトであることも特徴です。
独自で開発した化繊綿〝エクセロフト〟
化繊では、モンベルが独自に開発した機能中綿シリーズ〝エクセロフト〟があります。 「3種類の特長が異なるポリエステル繊維を使用し、軽量でありながら〝かさ高さ〟がある中綿を中に入れた防寒着を展開しています」(大塚さん) 保温性や速乾性に優れ、汗や湿気で濡れた状態でも保温力を持続できるため、屋外の活動に重宝されています。 「アウターだけではなく、グローブや寝袋にも使用しているので、シーンに応じて温かく快適にアウトドアを楽しんでいただけるのではないかと思います」と大塚さんが教えてくれました。 素材それぞれ特徴があるので、吟味して快適なアウトドアライフを送れるように準備しましょう。
やまだともこ