石川遼

ＢＭＷツアー選手権森ビル杯最終日（９日、茨城・宍戸ヒルズＣＣ西Ｃ＝７４３０ヤード、パー７１）１６位から出て６３で回った石川遼（３２）＝ＣＡＳＩＯ＝が、通算１３アンダーで並んだ岩田寛（４３）＝フリー＝とのプレーオフに臨み１ホール目をボギーとして敗れた。パーとした岩田がツアー通算６勝目を挙げた。 １８番（パー４）で行われたプレーオフ。石川はティーショットを右のラフに打ち込むと、２打目はグリーン右手前にショート。３打目のアプローチは５メートルほどショートしてパーパットを決められず。対する岩田はフェアウエーからの２打目をグリーンオーバー。ドロップゾーンからの３打目のアプローチをピン１メートルにつけてパーセーブした。 ホールアウト後、石川は「（３打目を）思い切りよく打てなかった」と悔しがったが、「久しぶりにすごくいい位置でプレーできた。プレーオフの前までは全然暑くなかったが、今はすごい暑い」と振り返った。 正規の１８ホールは圧巻だった。１イーグル、８バーディー、２ボギーで大会自己ベストの６３をマーク。とくに見せ場はティーショットを左バンカーに入れた１８番。２打目をピン１０センチにつけるミラクルショットを見せてバーディー。結果的にプレーオフに持ち込む１打となった。過去１０戦で５度の予選落ちの〝鬼門〟だったが、「このコースでも優勝争いできることを自分に対しても証明できた」と胸を張った。 次戦は１３日開幕のメジャー第３戦「全米オープン」（米ノースカロライナ州）。２年連続の大舞台へ、「今週は結果以上に収穫がすごくあった１週間だった。去年より今の方が自分的にはいい方向に行っているなっていう確信がある。それだけでも非常に楽しみ」と表情は明るかった。