24年「海の日」ポスターコンクール、大賞に吉岡さん。夜の海にロマン感じる作品
海事関係団体など28団体で構成する国民の祝日「海の日」海事関係団体連絡会(事務局・日本海事広報協会)は、2024年の「海の日」ポスターコンクールの入賞作品を決定した。応募総数1590点の中から大賞に輝いたのは東京都の大学3年生(応募時)の吉岡萌衣奈さんの作品。審査員から「海と空、灯台と光にロマンを感じる作品」と評価された。このほか、優秀賞2点、佳作5点、奨励賞1点、学校・団体奨励賞5団体がそれぞれ選ばれた。 「海の日」ポスターコンクールは今年で8回目。ポスターを多くの人が目にすることで、「海の日」やその意義について考える機会を提供し、「海の日」や海についての理解を促している。 大賞作品について、審査員は「海と空、灯台と光にロマンを感じる作品。船の安全や海を守る灯台からの光を海の生きものたちに重ねて描くことはアイデアが良く、メッセージ性もあり、作家の才能を感じた。遠くから見ても『海の日』の文字が映えている点も良い」と評した。
大賞に選ばれた吉岡さんは「この作品では『私たちの命や未来をつなげてくれたもの』を表現した。中心には私たちの食卓に新鮮な魚を届けてくれる漁船を配置し、上空にはこれまで命をつないできた海洋生物の回遊を描き、海の恩恵や繁栄といった、『海の日』に込められた思いが一目で伝わるようなポスターを制作した」とコメントを寄せた。 審査員は、日本海事広報協会の浅野敦男会長やクリエーティブディレクターで東京芸術大学学長特命・美術学部デザイン科教授の箭内道彦氏、海洋写真家の中村庸夫氏、画家・挿画家の中村麻美氏らが担当した。 大賞作品は7月の「海の日」を中心に、全国約2000カ所の公共交通機関や海事関係施設などで掲示される予定。 大賞以外の入賞者は次の通り(カッコ内は居住地、職業など。学年は応募時。敬称略)。 優秀賞=冨尾美紀(兵庫県、会社員)▽上田美生(熊本県立第二高校1年) 佳作=和田麻菜美(千葉県、高校2年)▽尾上優子(東京都、会社員)▽柚木真乃(京都市立美術工芸高校2年)▽志村美帆(東京都、会社員)▽髙野恵(神奈川県、英理女子学院高校2年) 奨励賞=岩見咲良(東京都、幼稚園年長) 学校・団体奨励賞=京都市立美術工芸高校▽ロンドン日本人学校(英国)▽兵庫県立龍野北高校▽沖縄県立具志川商業高校▽兵庫県立兵庫工業高校