“人が消える山”に向かう…『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』本編映像
近藤亮太監督商業映画デビュー作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』より本編映像が解禁された。 【写真】『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』 第2回日本ホラー映画大賞を長編化した本作は、弟の失踪にまつわるビデオテープを巡る恐怖を描いた正統派Jホラー。 この度解禁となったのは、主人公・敬太(杉田雷麟)と同居人の司(平井亜門)の2人が、“人が消える山”に向かうシーン。忌まわしい過去を辿るべく、敬太の実家にやってきた2人だったが、「今からあの山に行こうと思う」という敬太の決断に、間もなく日が落ちようとする中、弟が失踪した山へ、失踪後初めて向かうことに。 いざ山道の入り口やってくると、司は「ここ、今から登るの?」と警戒する様子を見せるが、敬太のことが心配なこともあり、2人で山に足を踏み入れる。 山道に入ってすぐ、立て看板を見つけた2人。そこには“熊出没注意”の貼り紙と、“兒玉日向君を探しています”という貼り紙が貼ってあった。その看板をじっと見つめていると、通りすがりのお爺さんから話しかけられる。お爺さんも失踪した弟の日向を知っているという。 一生懸命探したけど見つからなかったとふり返るお爺さんから、「この子がいなくなった後、山で一度姿を見つけたことがあるんだよ」と明かされ、驚く敬太だったが、「あとを追ったんだけどね、すぐにどっかいっちまった。あの子はずっとかくれんぼしているんじゃないのかな。そう思った方が幸せだよ。そう思うんだけど、あんたどう思う?」と投げかけられたところで映像は終わる。 そして、山に近づくにつれ不穏に響く音楽も印象的だ。本作の劇中の音楽は、近藤監督の希望によりアーティストとしての活躍も目覚ましい、作曲家のTejeが担当。近藤監督は「安里麻里監督の『アンダー・ユア・ベッド』(19)の音楽がとても好きで、いつかお願いしたいと思っていた」とオファーした経緯を語る。 本作ではテーマ的なメロディ音楽ではなく、場面に沿ったミニマルな音を採用し、随所でその効果を発揮している。また、本編のある箇所に意味不明な声がかすかに聞こえるシーンがあるが、それは監督が音仕上げの現場で、アドリブで吹き込んだものだという。 幼いころから恐怖をテーマにしたコンテンツに親しんできた近藤監督が放つ、Jホラーの新たな魅力があふれる本作。本編への期待がますます高まる映像となっている。 『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』は2025年1月24日(金)より全国にて公開。
シネマカフェ シネマカフェ編集部